후리가나로 읽는 일본 고전
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たそがれ
黄昏
宮本 百合子
宮本 百合子의 黄昏(たそがれ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,500자 · 29화면
やっと二十になったばかりの娘が、親の不運なためばかりに、何という苦労をすることだろう。
正直にいえば、おくめは、あまり長女と気が合う方でなかった。不如意の中から片づけられ、充分な教育は勿論、女一通りの遊芸も仕込まれずに、根から東京育ちの相田の家庭に入って、ふさ子が人知れずいかほどの涙をこぼしたか、それはおくめにも、気の毒に察せられた。従って、彼女が、自分を親として、常に引け目を感じていること、ものの判らない女と思わせまいために、身なりのことから口のききようまで、何の彼のと干渉するのも、考えれば一面無理もないことと云えた。然し勝気なおくめには、それが、いつも胸にこたえた。時には、見栄ばかりを気にかける娘が、生れる時、棄てた良人の性格を、そのまま稟(う)けついでいるのではあるまいかとさえ思われることもある。
おくめが不幸なことばかり立て続けて起った故郷の家を、一先ずしめて不図したことから、まるで他人の沢田の家に手伝うようになったこともふさ子は、雇人などには隠していた。七月の暑い盛り、根岸に来ると間もなく、彼女は、のぶ子を使にして、手紙に、住所などは書いてよこさないように、必要があったら渋谷の親戚にいる積りで万事取計らってくれるようにということなどを、指図してよこしたのであった。