후리가나로 읽는 일본 고전
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きいろいばん
黄色い晩
小川 未明
小川 未明의 黄色い晩(きいろいばん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,173자 · 13화면
手は筋ばって痩せ衰えている。全くの盲目で一寸先も分らないといった。私は早く帰りたかったが、按摩の手を引いているので思うように歩けなかった。
歩くたびガタガタと箱の中が鳴る。箱は木で出来ている真黒な四角な箱であった。私は箱の中に針や、薬や、いろいろな道具が入っているのだと思ったから、
「この箱の中に針が入っているの?」と聞くと、
「ハア、左様でげす、これが私の商売道具です。」と言った。
「針を打つのは痛くないかい。」
と、私は光っている鋭い針が肉に突込まれるのを想像していった。
「少しは痛う御座いやす。針ていうものは効果の恐ろしいもので生死にかかわるものでげす。」
といった。
私は、生死にかかわると聞いてびっくりした。
「針を打って死ぬことがあるかい。」と問うと、
「それは、二つ一つの針がありやす。もう助かるか助からぬ時に打つ針で滅多に打つことの出来ぬ針でげす。」
と答えた時に、私は周蔵の病気はこの二つ一つの針を打たなければならぬのではないかと不安でならなかった。そう思って、この痩せ衰えた盲人を見ると、何となくこの盲人が怖しいように感ぜられた。二人はその後無言であった。