일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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てらだとらひこ

黄道

和辻 哲郎

和辻 哲郎의 黄道(てらだとらひこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 28,971자 · 59화면

아오조라 문고

いな生物でなくても、人間の苦しみを軽くするものでありさえすれば同じ印象を与えた。本村町の変圧所の前で崩壊した外壁の間から内部の機械の案外に損じていないのを見たとき、ただそれが破壊の手をまぬがれたということだけで、嬉し涙がこみ上げて来た。また辻々のはり札で軍艦四十隻が大阪から五十万石の米を積んで急航する、というふうな報知をよむと全身に嬉しさの身ぶるいが走った。しかしこういう気持ちの間にも自分の胸を最も激しく、また執拗に煮え返らせたのは同胞の不幸を目ざす放火者の噂であった。

自分は放火の流言に対してそれがあり得ないこととは思わなかった。ただ破壊だけを目ざす頽廃的な過激主義者が、木造の都市に対してその種の陰謀を企てるということは、きわめて想像しやすいからである。が今にして思うと、この流言の勢力は震災前の心理と全然反対の心理に基づいていた。震災前には、大地震と大火の可能を知りながら、ただ可能であるだけでは信じさせる力がなかった。震災後にはそれがいかに突飛なことでも、ただ可能でありさえすれば人を信じさせた。例えば地震の予言は事前には人を信じさせる力を持たなかったが、事後には容易に人を信じさせた。