후리가나로 읽는 일본 고전
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おうごんをあびるおんな
黄金を浴びる女
野村 胡堂
野村 胡堂의 黄金を浴びる女(おうごんをあびるおんな)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,350자 · 22화면
「ところで、お駒さん、内々の話があるんだが」
ひとわたり軽口を叩くと権次は案外真剣を顔になって、見事に尖った唇をペロリと嘗めます。
「厭だねえ、内々の話なんか、其処で白状して了いなよ」
「口説くんじゃ無いぜ、お駒さん」
「当り前さ、お前さんに口説かれたって驚きやしないが、又お小遣を借せってんじゃないの」
「人聞きの悪いことを言いっこなし、ありゃお前たった一度だぜ、割前勘定が不足して、飛んだ恥を掻きそうになったからお駒さんに頼んで埋め合せをして貰ったが、翌る日は、お土産附で返した筈だぜ」
「お土産まで吹聴されちゃ世話あ無い――」
「まア宜いやな、今日のは天下の大事だ、お茶らかさずに附き合ってくんな」
「天下の大事と来たね、――それじゃ聴いてやらなきゃア駿河台の殿様に済まないだろう、此方へお入りよ、ホホホ」
「大久保彦左衛門の講釈と間違えてやがる、ハイ御免」
変な顔で見送って居る客をかき分けて、権次はお駒の後に続きました。店から帳場だけを隔てて、形ばかりの六畳ですが時々は此処へ泊るものと見えて、一と通りの世帯道具は揃って居ります。
「閉め切って居ると暑いね、少し開けようか」