후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
くろいはたものがたり
黒い旗物語
小川 未明
小川 未明의 黒い旗物語(くろいはたものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,583자 · 10화면
そしてある店の前に立っていると、その店の主人はまた、
「なんでそこにぐずぐずしているんだ。早くいってしまえ、人が見ていなかったら盗むつもりだろう。」
とどなりました。
子供は腹だたしさに、顔の色を赤くして、しおしおとしてその店の前を立ち去ってしまいました。
ある日二人は町の人々から追われて、港の端のところにやってきました。そこは海の中に突き出ていて、岩がそばだっています。そして波が寄せて躍り上がり、はねかえり、響きをたてて砕けていました。
空の色は一面に鉛色に重く、暗く、濁っていて、地平線に墨を流したようにものすごく見えます。風は叫び声をあげて頭の上を鋭く過ぎていました。名も知らぬ海鳥が悲しく鳴いて中空に乱れて飛んでいました。爺と子供の二人は、ガタガタと寒さに体を震わして岩の上に立っていますと、足先まで大波が押し寄せてきて、赤くなった子供の指を浸しています。二人は空腹と疲労のために、もはや一歩も動くことができずに、沖の方をながめて、ぼんやりと泣かんばかりにして立っていました。そのうちに、みぞれまじりの雨がしとしとと降りだしてきて、日はとっぷりと暮れてしまいました。