후리가나로 읽는 일본 고전
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くろてぐみ
黒手組
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 黒手組(くろてぐみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,978자 · 36화면
兎も角疲れているだろうからという伯母の心遣いで、富美子丈けは居間に退き床についた様子でしたが、私達の前にはお祝とあって、用意の酒肴が運ばれる。伯父夫妻は明智の手を取らんばかりにして、上座に据え、お礼の百万遍を並べる。それは大変でした。無理もありません。国家の警察力を以てしても、長い間どうすることも出来なかった「黒手組」です。いかに明智が探偵の名人だからといって、そう易々と娘が取戻せようとは、誰にしたって思いもかけなかったのです。それがどうでしょう。明智はたった一人の力でやってのけたではありませんか。伯父夫妻が凱旋将軍でも迎える様に待を尽したのは、ほんとうに尤もなことです。彼はまあ何という驚くべき男なのでしょう。流石の私も、今度こそすっかり参って了いました。そこで、皆がこの大探偵の冒険談を聞こうとつめよったものです。黒手組の正体は果して何者でしょう。
「非常に残念ですが、何も御話出来ないのです」明智が少し困った様な顔をして云いました。
「いくら私が無謀でも、単身であの兇賊を逮捕する訳には行きません。私は色々考えた結果、極くおだやかにお嬢さんを取戻す工風をしたのです。