후리가나로 읽는 일본 고전
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こくしかんさつじんじけん
黒死館殺人事件
小栗 虫太郎
小栗 虫太郎의 黒死館殺人事件(こくしかんさつじんじけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 296,741자 · 584화면
ところが、蓋が擡げられて、円い光がサッと差し入れられた時――思わず三人は、慄然としたものを感じて、跳び退いた。見よその中には、異形な骸骨が横たわっているではないか。静臥しているはずの膝が高く折り曲げられていて、両手は宙に浮き、指は何物かを掻かんとするもののように、無残な曲げ方をしている。しかも、三人が跳び退いた機みに、それがカサコソと鳴って、おまけになお薄気味悪いことには、肋骨の端が一、二本ポロリと欠け落ちて、それも灰のようにひしゃ潰れてしまうのだった。しかし、左肋骨には創傷の跡が残っていて、明らかにそれは、算哲の遺骸に相違ないのだった。
「算哲はやはり死んでいたのだ。すると、いったいあの指痕は、誰のものなんだろうか」と熊城を顧みて、検事は唸るような声で呟いた。がその時、法水の眼に妖しい光が閃いたかと思うと、顔を算哲の肋骨に押し付けて、動かなくなってしまった。実に意外千万にも、その胸骨には縦に刻まれている、異様な文字があったのである。
PATER! HOMO SUM!
「父よ、吾も人の子なり――」と法水は、その一行の羅甸文字を邦訳して口誦んだが、異様な発見はなおも続けられた。