후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
こくしかんさつじんじけん
黒死館殺人事件
小栗 虫太郎
小栗 虫太郎의 黒死館殺人事件(こくしかんさつじんじけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 296,741자 · 584화면
それにまた、サントニン中毒特有の幻味幻覚などが伴ったので、あれほど致死量をはるかに越えた異臭のある毒物でも、ダンネベルグ夫人は疑わず嚥下してしまったのだよ。けれども、その思い付きというのは、けっして偶然の所産ではない。根本の端緒を云えば、やはり、犯人に課した僕の心理分析にあったのだ。しかし、もう一つ、側面から刺戟してきたものがあって、奇妙なことに、その一つのサントニンが犯人にも影響を与え、その両面を合わせてみると、まるで陰画と陽画のように符合してしまうのだよ。と云うのは、ほかでもない、あの園芸靴の靴跡なんだ。あれは既に、僕の解析から偽造足跡であることが、判明したけれども、その復路の中途で何の意味もなく、当然踏めばよいとしか思われない、枯芝を大きく跨ぎ越えている。ところが、その危く見逃すところだった微細な点――云わば毛ほどのものとも云うものに、実を云うと、犯人の死命を制した一つの盲点があったのだよ。そこに僕は、因果応報の神の魔力を、しっかと捉えることが出来た。この運命悲劇では、犯人がボルジアの助毒として用いた、サントニンによって、終局には自らが斃されなければならなかったのだ。