일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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くろねことみ

黒猫十三

大倉 燁子

大倉 燁子의 黒猫十三(くろねことみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,366자 · 29화면

아오조라 문고

「遅刻致しまして。――お喚出しにあずかりました本庄恒夫でございます」

と云って、顔をぱッと赤くした。

宮岡警部は快闊な、歯切れのいい言葉で、

「やあ、ご苦労様! 今まで待ってたんですが、――急用が出来て、――ま、構わんから一緒に来て下さい」

案外くだけた調子なので、この分なら大した事もあるまい、と本庄は内心ほッとした。

宮岡警部は本庄と並んで歩きながら、元気よく話しかけた。

「君、――眠かったでしょう? 早くからたたき起されて。――」と澄んだ眼に意味ありそうな微笑を浮べて、じいッと見た。彼はひとたまりもなく恐縮してしまった。

「実は君にお詫しようと思って、――その他に少し話したい事もあるんだがね。――」と云いかけて、四辺を見廻し、誰かを待ち合せてでもいるような素振だったが、急に通りかかった円タクを止めて、

「急用を思い出したから、ちょっと私宅へ寄ります。立ち話も出来ない。一緒にお出で下さい」

と本庄を顧みて云った。無論拒むことは出来なかったので、已むなく宮岡警部と並んで腰をかけた。警察官と相乗りは余り愉快でなかった。どんな訊問を受けるのか知らないが、内容が分らないので気が落ち付かなかった。