일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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くろとかげ

黒蜥蜴

江戸川 乱歩

江戸川 乱歩의 黒蜥蜴(くろとかげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,633자 · 215화면

아오조라 문고

葉子はあんなに泣いたりわめいたりしながらも、僕を信じ切っていた。僕が必らず救い出しにくるということを、確信していたのだよ。」

読者諸君は、この物語りのはじめの方の「怪老人」という一章を記憶されるであろう。名探偵明智小五郎のぎまん作業は、実にあの時に行なわれたのであった。怪老人はつまり明智の変装姿にほかならなかった。そして、あの夜から、ほんとうの早苗さんは、明智だけが知っている、別の場所にかくまわれ、それと入れ違いに、早苗さんになりすました桜山葉子が岩瀬家に入りこんだのであった。その翌日から、早苗さんは一間にとじこもったきり、家人には顔を見られることさえいやがるそぶりを示した。岩瀬氏夫妻は早苗さんはうちつづく迫害に、一種の気鬱症になったものときめてしまって、彼女がにせものだなどとは疑いさえもしなかった。葉子の名優ぶりはこの時からして、すでに抜群であったのだ。

名探偵の、意外につぐに意外をもってする物語を聞くにしたがって、黒衣婦人はもう、心底からこの大敵の前に兜をぬいだ。明智小五郎という一個不可思議の大人物を、心から崇拝したいほどの気持になっていた。