轻松读懂日语经典作品
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ああぎょくはいにはなうけて
ああ玉杯に花うけて
佐藤 紅緑
「少年倶楽部」1927(昭和2)年5月号~1928(昭和3)年4月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 126,617 字 · 250 页
身体が大きくて腕力もあるが人と争うたことはないので何人もかれと親しんだ、木馬の上に立ったかれを見たとき、人々は鳴りをしずめた。小原の黒い顔は朱のごとく赤かった、かれは両手を高くあげてふたたび叫んだ。
「諸君は校長を信ずるか」
「信ずる」と一同が叫んだ。
「生徒の賞罰は校長の権利である、われわれは校長に一任して可なりだ、静粛に静粛にわれわれは決してさわいではいかん」
「賛成賛成」の声が四方から起こった。狂瀾のごとき公憤の波はおさまって一同はぞろぞろ家へ帰った。
そのとき職員室では秘密な取り調べが行なわれた。職員達はどれもどれもにがい顔をしていた。当時その場にいあわせた重なる生徒が五、六人ひとりずつ職員室へよばれることになった。一番最初に呼ばれたのは手塚であった、手塚はいつも阪井の保護を受けている、いつか三年と犬の喧嘩のときに阪井のおかげで勝利を占めた、かれはなんとかして阪井を助けてやりたい、そうして一層阪井に親しくしてもらおうと思った。
「柳の方から喧嘩をしかけたといえばそれでいい」
かれはこう心に決めた、が職員室へはいるとかれは第一に厳粛な室内の空気におどろいた。