轻松读懂日语经典作品
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ああぎょくはいにはなうけて
ああ玉杯に花うけて
佐藤 紅緑
「少年倶楽部」1927(昭和2)年5月号~1928(昭和3)年4月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 126,617 字 · 250 页
「どろぼうのやつめ、畜生ッ、さあおもしろいぞ」
父はげらげらわらっていた、母もわらっていた、伯父さんが憤慨すればするほど女中達や店の者共に滑稽に聞こえた。伯父さんはそそっかしいのが有名で、光一の家へくるたびに帽子を忘れるとか、げたをはきちがえるとか、ただしはなにかだまって持ってゆくとかするのである。
光一は父と語るひまがなかった、父は伯父さんと共に外出して夜晩く帰った、光一は床にはいってから校長のことばかりを考えた。
「停学された復讐として阪井の父は校長を追いだすのだ」
こう思うとはてしなく涙がこぼれた。
翌日学校へいくとなにごともなかった、正午の食事がすむと委員が校長に面会をこう手筈になっている。
「堂々とやるんだぞ、われわれの血と涙をもってやるんだ、至誠もって鬼神を動かすに足るだ」
と小原が委員を激励した。
委員はそこそこに食事をすまして校長室へいこうとしたとき、突然最敬礼のらっぱがひびいた。
「講堂へ集まれい」と少尉が叫びまわった。
「なんだろう」
人々はたがいにあやしみながら講堂へ集まった、講堂にはすでに各先生が講壇の左右にひかえていた、どれもどれも悲痛な顔をしてこぶしをにぎりしめていた。