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あほうどりのなくひ
あほう鳥の鳴く日
小川 未明
「童話」1923(大正12)年9月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,725 字 · 16 页
若者は、これをきいて、たいそう喜びました。そして、二人は、西の方にあるりんご畑をさして旅をいたしました。
二人は、りんご樹の手入れをしたり、栽培をしたりして、そこでしばらくいっしょに暮らすことになりました。二人のほかにも、いろいろな人が雇われていました。若者は、金や、銀に、象眼をする術や、また陶器や、いろいろな木箱に、樹木や、人間の姿を焼き付ける術を習いました。
りんご畑には、朝晩、鳥がやってきました。子供は、よく口笛を吹いて、いろいろな鳥を集めました。そして、鳥の性質について若者に教えましたから、若者は、人間や、自然を彫刻したり、また焼き画に描いたりしましたが、鳥の姿をいちばんよく技術に現すことができたのであります。
しかし、二人は、幾年かの後に、また別れなければなりませんでした。子供は、青年になりました。そして、若者も年をとりましたから、二人は、もっと広い世の中に出ていって、思った仕事をしなければならなかったからです。
「私は、汚らしいふうをして、町の中をうろついていたときに、あなたに助けられました。あなたは、自分の身を忘れて、私を救ってくださいました。