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いのちのつかわれかた
いのちの使われかた
宮本 百合子
「全逓新聞」1947(昭和22)年6月9日号
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 1,864 字 · 4 页
女は、これまでじきやめてしまうもの、やすいから男の代りに使うものとしてつかわれて来たのだから。きょうの若い勤労婦人は、自分たちの人間らしい生活という考えのなかに、だれでも、仕事の上での発展の希望を加えていると思う。十年一日のような、見とおしのない、あてがい仕事を苦しく思っている。では、その希望を実現するために、事務技術の向上、または専門関係の知識を深めるために、講習をうけるとして、さて、時間の関係はどうだろう。勤労婦人が、家庭の女の用事と二重に働らかなければならない困難はあらゆる人が経験している。夜は不用心で、こわくておそくなれない。勤労時間を一部さいて、そういう専門の講習を与えるように、婦人職員、従業員の価値は重んじられていない。そうだとすれば、同一労働同一賃銀ということは、勤労婦人自身にとって自信のあるよりどころを持っていないことになる。そのために、労働基準法で、母性保護の諸条件が多くなることで、雇主は、一人当り費用の多くなる婦人を使うより生理休暇のいらない、深夜業の出来る男を使った方がいいと、逆に勤労婦人の生活安定をおびやかすことにもなって来るのである。