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かいじんにじゅうめんそう

かいじん二十めんそう

江戸川 乱歩

「たのしい二年生」講談社、1959(昭和34)年10月~1960(昭和35)年3月

N5 · 入门 · 新字新假名 · 9,031 字 · 19 页

青空文庫

ほんとうにおどろきました。

どろぼうたちにばんをさせたのですから、ぬすまれるのはあたりまえです。

小林くんまでにせものだったのです。

では、本ものの小林くんは、どうしたのでしょうか。小林くんは、二十めんそうのために、ひどいめにあっていたのです。

石村さんは、この話のはじめに、小林くんにでんわをかけましたね。

そのでんわを、石村さんの家にしのびこんでいた、二十めんそうの子分がきいてしまったのです。

小林くんは、石村さんからでんわがあると、くわしい話をきくために、じどうしゃをよびました。

小林くんが、じどうしゃにのろうとしたとき、うしろから、ひとりの男がのってきました。

その男は、小林くんをたおして、さるぐつわをはめ、手足をしばってしまいました。

この男とうんてん手は、二十めんそうの子分だったのです。

こうして、小林くんは、つれていかれたのでした。

そして、じどうしゃがとまったところは、はらっぱの中の、おかしな家の前でした。

そこは、おばけやしきの見せもの小やです。

その中には、きみのわるいゆうれいや、おもしろいおばけや、いろいろなものばかりがならんでいるのです。