轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

とんまのろくべえ

とんまの六兵衛

下村 千秋

「赤い鳥」赤い鳥社、1925(大正14)年7月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,821 字 · 8 页

青空文庫

「じゃ一つうらなわせてみようか。」と言いましたので、とんまの六兵衛は、いよいよお父さんの掛け物のありかをうらなうことになりました。

「あのとんまの六兵衛のうらないが当たったら、あしたからおてんとう様が西から出らあ。」と、村の人々は笑いました。

使いのものにつれられて六兵衛は、重吉の家にやって来ました。そして座敷のまん中に落ちつきはらって座り、勿体ぶって考えていましたが、やがてぽんとひざを叩いて、とんまに似合わないおごそかな声で言いました。

「皆さん、掛け物のありかはわかりました。こちらです。」と言って台所の方をゆびさしました。そこで重吉のお父さんは、その台所のあたりを探しますと、果たして掛け物が出て来ました。六兵衛は、もとより重吉から掛け物のありかを教えられていたのですから、こんなことはわけもないことだったのです。でも重吉のお父さん始め家の人々は、そんなことは知りませんから、六兵衛のうらないにびっくりしてしまいました。そして、

「六兵衛は、すばらしいうらないの名人だ。」ということがやがて家から村へ、村から城下へとひろがって、六兵衛は重吉のちょっとしたいたずら半分のはかりごとのために、うらないの大先生になってしまったのです。