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わがあいするしじんのでんき(さん)

わが愛する詩人の伝記(三)

室生 犀星

――萩原朔太郎――

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 11,406 字 · 22 页

青空文庫

、人間の生ぐささも此処に至ってはきりなしじゃないかと詰め寄って言い、正直な佐藤は髪を掻いていや一言もない、つい話がとんとん拍手に進んだものだからと言ったが、君たちはまるで悪い事でもするようにこそこそ話を決めて了い、いまさら、とんとん拍子だなんてとんとん拍子のせいにするのはたちの悪い話だ、一応、親友である僕にも一言つたえてくれても宜さそうだ、情事に親友なしと言うかも知れないが、公式の結婚には是非僕にもちょっと位話があってもよかったのだ、君達は揃いも揃ったこそこそ組であって、一方は早く妹をかたづけることに焦り、一方は貰うなら美人だったら何時だっていいという一周年忌前の結婚と来た。何のために情事の文学をまなび、詩をひねくっているのだと私はハンド・バックの意趣返しから、飲む酒はにがにがしく遂に二人に別れて街頭に出た。

評論風な感想

抜書き一、(泥酔の翌朝におけるしらじらしい悔恨は、病んで舌をたれた犬のやうで、魂の最も傷々しいところに噛みついて来る。夜に於ての恥かしい事、醜態を極めたること、みさげはてた事、野卑と愚劣との外の何物でもないやうな記憶の再現は、‥‥後略)