轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
インドラのあみ
インドラの網
宮沢賢治『インドラの網』。同一底本的分册已合并为一书。收入:インドラの網、雁の童子、チュウリップの幻術、学者アラムハラドの見た着物。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 23,369 字 · 49 页
このおはなしは結局学者のアラムハラドがある日自分の塾でまたある日山の雨の中でちらっと感じた不思議な着物についてであります。
一
アラムハラドが言いました。
「火が燃えるときは焔をつくる。焔というものはよく見ていると奇体なものだ。それはいつでも動いている。動いているがやっぱり形もきまっている。その色はずいぶんさまざまだ。普通の焚火の焔なら橙いろをしている。けれども木によりまたその場処によっては変に赤いこともあれば大へん黄いろなこともある。硫黄を燃せばちょっと眼のくるっとするような紫いろの焔をあげる。それから銅を灼くときは孔雀石のような明るい青い火をつくる。こんなにいろはさまざまだがそれはみんなある同じ性質をもっている。さっき云ったいつでも動いているということもそうだ。それは火というものは軽いものでいつでも騰ろう騰ろうとしている。それからそれは明るいものだ。硫黄のようなお日さまの光の中ではよくわからない焔でもまっくらな処に持って行けば立派にそこらを明るくする。火というものはいつでも照らそう照らそうとしているものだ。それからも一つは熱いということだ。