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ソヴェトろうどうしゃのなつやすみ
ソヴェト労働者の夏休み
宮本 百合子
「戦旗」1931(昭和6)年9月号
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 2,079 字 · 5 页
父親や兄が職場からそうして珍らしいところを見学しながら休む時、子供連は、ではどうしてるか?
区の林間学校とピオニェールの夏の野営というものが、ちゃんと子供のために手をひろげて待っている。
親の給料の額によって、有料、無料。とり扱いは全く同一だ。五六十人から五六百人までの男の子、女の子、プロレタリアート闘士の交代者たちが、景色のいい林の間、森や野の中で、これも一ヵ月、勉強し、遊び、働いて来るのだ。
だから実に晴れ晴れとして希望にみちた会話がソヴェトの夏の職場ではとり交わされる。
「おい、お前の休みはいつからだ」
「俺は八月にくれるように工場委員会へたのんで来たよ。女房の奴、『赤いローザ』にいるんだが八月にあっちは貰えるんだそうだ。一緒に貰いたいと思ってね」
「へえ、うまくやるね。俺んところじゃ、また別のプランだぜ。今年は二人とも村へかえるんだ。村が集団農場になって、丁度収穫時だ。ひとつ手伝ってやろうってんだ」
「息子どうするんだ? ペーチャも村か?」
「いや、ありゃピオニェールの野営だよ」
こうして一家揃って一ヵ月を有益に健康に過す。ソヴェト同盟の勤労者が各人一ヵ月を楽しく過す夏の費用は、国家計画部が、ちゃんと一年間の労働保護費へ加算して、各企業の予算へふり当ててあるのだ。