轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ブイヨン・ドンゾール

ブイヨン・ドンゾール

滝沢 敬一

――十一時の肉の煮出し――

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,081 字 · 7 页

青空文庫

費用は同種の病院より高くはないのに、料理人の腕がさえている。赤ちゃんブームの昨今、半年も前からちゃんと予約しておかないと室はとれず、いつでも引き受ける大学病院へころがり込むことになる。私立では訪問時間に文句がつかず、医学生の手習草紙にもされないからうれしい。

*

私は病気の問屋であり、一年に十一カ月はくすりびんに親しんだ学生時代でも、病院のご厄介になるほどのことは一度もなかった。しかし外国の病院は、戦後の名薬がまだ出現しない時代に、印度とトルコで経験したことがある。

孟買市のは英国系で、ジェネラル・ホスピタルと呼んだ。印度パーシー族の大病院もあり、英語も充分に通用はしたのだが、何を食わされるのかもわからず、どうも信用がおけなかった。入院前にみてもらったのも軍医で、診察料はと尋ねたらば、いきなり月収はいくらありますかときく。英国では現今の保障制度になる前、金持にたくさん払わせ、貧乏人からはあまり金をとらないジェントルマン式であったのだ。ジャクソン大佐院長は、毎朝顔を合わせるとただ一言「ハウ・アー・ユー?」としかあいさつしない。

アメーバ赤痢で血便が一日に三十回もあったときで、灌腸と牛乳責めが日課だった。