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ふざいじぬし
不在地主
小林 多喜二
一~十一、十六「中央公論」1929(昭和4)年11月号、十二~十五(「戦い」の表題で。)「戦記」1929(昭和4)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 69,990 字 · 141 页
」
「犬でもあるまいし、な!」
胃の腑の中に、熱燗の酒がジリジリとしみこんで行くことを考えると、日焼けした百姓ののどがガツガツした。――誰でもそう酒に「ありつけ」なかった。
「今日は若い女手は無えんだと。」
「んとか?」
「又、良え振りして、武田のしたごッだべ!」
それでも、女房達や胸に花をつけた役員などが、酒をもって入って来ると、急に陽気になった。
武田が股梯子をもって来て、皆から見える高いところへビラを張りつけた。
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│ 酒一斗 校長先生 │
│ 金三十円也 岸野殿 │
│ ビール一打 ※殿 │
│ ビール一打 吉岡殿 │
│ 手拭百本 H町長殿 │
│ 金十円也 相馬殿 │
│ 右本会設立ヲ祝シ、各位ヨリ御寄贈下サイマシ │
│ タ。 │
│ 有難ク御礼申上ゲル次第デアリマス。 │
│ 幹事 │