轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ふちんぐんかんのみほん
不沈軍艦の見本
海野 十三
――金博士シリーズ・10――
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 11,749 字 · 24 页
「大いによろしい」と大統領は口をとんがらかしていった。「では、余もこれから検分のために出掛けよう。おいシモン。建艦委員を非常呼集して、試験場へくりだすようにそういえ。それから主力艦インディアナとマサチュセッツとを、すぐ沖合へ出動させよ」
命令を出すと、大統領は仕度のため別室へ入った。やがて彼は、黒のオーバーに中折帽、肩から防空面の入った袋をかけて玄関に立ち現れた。
「金博士、どうぞ」
大統領は、玄関に横付になっているぴかぴか黒光りに光った自動車を指して、そこに待っていた金博士にいった。二人は車上の人となった。
「オーケー。出発だ」
自動車は走り出した。と思ったら、とたんに、ぷすーっという音がして、がくんと横にかたむき、速度が落ちた。
「狙撃?」
と、金博士はちょっと不意打のおどろきを示した。しかし大統領は割合におちついていた。そして冬瓜のような顔をしかめていった。
「どうも近頃のタイヤは、弱くて不愉快だ。なにしろ再生ゴムだからな」
5
新鋭戦艦マサチュセッツは大統領とその幕僚、それに金博士を乗せると、沖合さして二十三ノットの速度でのりだしていった。