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『せっかずせつ』のけんきゅう
中谷宇吉郎集 第二巻
中谷 宇吉郎
中谷宇吉郎『中谷宇吉郎集 第二巻』。同一底本的分册已合并为一书。收入:『雪華図説』の研究、『雪華図説』の研究後日譚、兎の耳、英国の物理学界と物理学者、温泉1、米粒の中の仏様、清々しさの研究の話、墨色、大謀網、長崎留学、鼠の湯治、民族的記憶の名残、室鰺、雪協議会の報告、真夏の日本海。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 83,098 字 · 172 页
我が国では後述の樹枝状の結晶に比し、観測回数が少くまた大きさも小さいことが多い。(B)の写真は札幌で撮影したものであるが、十勝岳の三千五百尺位の高さの所では、この十分の一くらいの小さい角板が沢山観測される。その方は結晶生成初期の状態である。そういう小さい角板から順次大きい角板に生長するので、内部に色々の模様が出来る。(A)の摸写図にもそれが描いてある。
「第二図」のキャプション付きの図
第二図
第二図はこの角板に微水滴が附著したものである。地表に近い所に雨雲の層がある時、これらの雨雲は零度以下の気温の時も過冷却された微水滴の状態でいることが多い。角板の雪が上層で出来て落下して来る時、この雨雲の層で雲の粒子が結晶に凍りついて来る。第二図(B)に附著している粒の直径を測ると大体従来知られている雲の粒の大きさと一致する。(A)の摸写図はこの雲粒付結晶を示すものであろう。この微水滴は凍りつく時下の結晶の影響を受けて、自身も結晶質の氷になることが多い。(A)の粒が角柱を横から見たような形に描いてあるのは、そのことに気がついていたのかも知れない。(※附記参照)
「第三図」