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『せっかずせつ』のけんきゅう

中谷宇吉郎集 第二巻

中谷 宇吉郎

中谷宇吉郎『中谷宇吉郎集 第二巻』。同一底本的分册已合并为一书。收入:『雪華図説』の研究、『雪華図説』の研究後日譚、兎の耳、英国の物理学界と物理学者、温泉1、米粒の中の仏様、清々しさの研究の話、墨色、大謀網、長崎留学、鼠の湯治、民族的記憶の名残、室鰺、雪協議会の報告、真夏の日本海。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 83,098 字 · 172 页

青空文庫

土井利位等が雪華を観察したのと同年代頃に、宇田川榕庵は顕微鏡を用いて植物の細胞や組織などを観察図説している。又『雪華図説』の研究が始まったと思われる頃、すなわち文化八年(一八一二)には栗本瑞見が『千虫譜』を刊行している。この瑞見は顕微鏡を用いて昆虫を観察した最初の人の由である。

すなわちこの時代は、かなり多くの人々が顕微鏡で色々のものを観察していた頃である。それで土井利位や鷹見泉石などが雪華の観察に用いていた蘭鏡も、複式のちゃんとした顕微鏡であっただろうと思われる。

それで藤懸教授の話された蘭鏡が残っておれば大変面白いので、土井家または鷹見家に伺えば何か手がかりがあるかも知れないと思って、まず鷹見久太郎氏を訪ねた。土井家の方は、幸い御当主の友人増谷麟氏の紹介を得ることが出来、同氏を通じて、土井家に雪華の版下が残っていること、其の他手稿などもあることを知ったが、まだ訪ねる機会がないので、この方は後日に譲ることとする。蘭鏡は矢張り残っていないようであるが、『雪華図説』には『続雪華図説』があり、この『続』の方はかなり稀本である。それでそういう本とか、外にも未刊行のものがあることが想像されるので、一度ぜひ拝見したいものと思っている。