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『せっかずせつ』のけんきゅう
中谷宇吉郎集 第二巻
中谷 宇吉郎
中谷宇吉郎『中谷宇吉郎集 第二巻』。同一底本的分册已合并为一书。收入:『雪華図説』の研究、『雪華図説』の研究後日譚、兎の耳、英国の物理学界と物理学者、温泉1、米粒の中の仏様、清々しさの研究の話、墨色、大謀網、長崎留学、鼠の湯治、民族的記憶の名残、室鰺、雪協議会の報告、真夏の日本海。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 83,098 字 · 172 页
第十四図
第十四図の写真は、角板から羊歯状発達の枝が出た例を示している。この時はそれで、地表に近い気層が十分に水蒸気を含み、第九図の結晶が出来た時と似た状態にあったことが分る。すなわち第十二、十三、十四図のような結晶の雪が降る場合は、上空に水蒸気の少い角板の出来る状態の気層があり、地表近くに、それぞれ水蒸気の量が色々異った気層があったことを示しているのである。逆にいえば、結晶の形を見ると、その時の上空の気象状態が分ることになるので、その時の条件をもっと詳しく知るには、これらの雪の結晶を人工的に作って見れば、その実験結果から上空の気象状態が推測出来る。雪を人工的に作ることも今では出来るようになったので、土井利位の摸写図も大部分はその意味が分るのである。第十四図(A)で角板に近い小枝からさらに第二段の小枝が出ているのも、(B)の写真に見られる通り実際にあるのであって、全く出鱈目に描いたものではないのであろう。
「第十五図」のキャプション付きの図
第十五図
第十五図は以上の場合と反対の気象状態の下で出来た結晶を示している。すなわち上空に簡単な樹枝状発達をする層があると、まず中心から六出する星状の結晶が出来、その結晶が落下してきて、地表近くで水蒸気の少い層に遭遇すると、星状の枝の先端に同図(B)のように小角板がつく