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『ケプロン・くろだのこうそう』について
中谷宇吉郎集 第八巻
中谷 宇吉郎
中谷宇吉郎『中谷宇吉郎集 第八巻』。同一底本的分册已合并为一书。收入:『ケプロン・黒田の構想』について、桂浜、北国の春、金鱗湖、高度八十マイル、写真と暮らした三十年、寅彦の遺跡、南極・北極・熱帯の雪、百科事典美談、北海道開発に消えた八百億円、母性愛の蟹、娘の結婚、雪の化石2、六三制を活かす道、ピーター・パン。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 85,890 字 · 178 页
それに私のような素人までこういうことを書くくらいだから、当時の要路の人たちには、もちろん分っていたことにちがいない。それにもかかわらず実際には、第一次五カ年計画が、現在のような目標で立てられ、開墾を進めた結果、耕地はさらに減って、二十九年度には、七十四万四千町歩に落ちている。開墾の結果として残ったものは、木を伐ったあとの荒れ地と、山火事とである。敗戦後の山火事では、開墾に伴う火入れが、その原因であったものが、非常に多くなっている。資料を入手する暇はないが、同窓の友で旭川の営林局長をつとめていた人の話では、そうである。
産業計画会議の勧告書では、第一次五カ年計画の失敗を、アプローチ(取扱い方)のあやまりに帰している。
「北海道がほんとうに日本経済に寄与し得る途は何であるかは、実は深い研究を必要とする問題であるにかかわらず、当時は一足飛びに目標も手段も決定してしまった。この出発に誤りがあった」といっている。そしてその前には、「当時の素朴な考え方としてはもっともなことながら」とつけ加えてある。
それならば、あまり心配する必要がない。第一次計画が、「知らなかった」