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にさんのさんめいについて
二、三の山名について
木暮 理太郎
「霧の旅」1928(昭和3)年6月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 28,599 字 · 57 页
と歌っている。
タチは倭人と同族であるサカイ族の語で、立チ上ル又は起キ上ルを意味するテツッから出たもので、ヤカタの館又はタテであるから、立山は即ち館山にて、うしはく神の坐ます其館である山ということで、うしはく神の居ない山は無いのに、此山が独り其名を負うのは、今の言葉でいえば光栄とする所でなければならぬと同時に、立山の偉大さが自ずと知られる。或は又之を立つという本義通りに解しても、池主の歌った通り「天そゝり高き立山」ということになって、矢張り山としての光栄を他に山もなげに占めていることになる。此山は雪の多い点では白山と比儔しているとしても、山勢の雄偉なことは一見して白山と区別することを得るので、原住民が之を男性と見て雄山ノ神と崇めたことは、白山を比※(「口+羊」、第3水準1-15-1)神と崇めたのと好個の対照と云うべきであろう。然しこれは白山と立山との競争の第一歩であった。雄山神社の社前に敷き詰められた丸石は、辻本君に拠ると「立山が白山よりも馬の沓一束だけ低い」という口碑に基づいて、登拝者が一寸でも本山を高めたい真心からわざわざ麓から持参したものだそうである。