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にばんめのむすめ

二番めの娘

小川 未明

「少女倶楽部」1925(大正14)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,488 字 · 16 页

青空文庫

やはり雪のために、餌を探しに里の方へやってきたのだと思われます。

子供たちは、これを見ると、なんとなくかわいそうに思いました。それで、あわもちがあったからそれを小さくして、圃の方へ、窓から投げてやりました。すると、からすは、目ざとくそれを見つけて、一羽のからすが降りて、雪の中から、もちぎれを拾いあげると、また立ち上がって木の枝に止まりました。子供らはどうするだろうかと見ていますと、そのからすは、自分で、それを食べずに、下の枝に止まっていた、からすのくちばしにそれをいれてやったのです。餌を拾ったからすは、母親であって、それを食べさしてもらったのはその子供であると思われました。

「まあ、なんとやさしいもんでないか?」と、子供たちといっしょにそれを見ていた、母親がいって感心しました。これを見るにつけて母親は、二番めの娘の身の上を案じました。

「あのしんせつな、人のよさそうな小父さんのことだから、娘は、しあわせに暮らしているにちがいなかろうが、どんなにか、あの遠方に離れているのでさびしかろう……。」

と思い、涙ぐまずにはいられませんでした。

「お姉ちゃんは、どうしたろうね?」