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にばんめのむすめ
二番めの娘
小川 未明
「少女倶楽部」1925(大正14)年12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,488 字 · 16 页
小父さんが亡くなられて、その後は、おばあさんと娘とで暮らしましたが、娘はだんだんと大人となってゆきました。しかし、その時分となっても、彼女は故郷に帰ることはできなかったのです。
娘と約束をした巡礼は、たしかに、その約束をはたしました。ある日のこと、巡礼は、娘の生まれた家の前を過ぎて、そこに立ち寄って、娘の渡した、紙に包んだひまわりの種子を渡し、「お娘さんは、達者でいられます。これを私と思ってくださいといって渡されました。」といいました。
一家のものは、どんなにか、この巡礼をなつかしがってながめたでありましょう。そして、娘にあったときのようすや、その家や、また町の有り様などをもたずねたでありましょう……。
母親は、年寄りになり、姉や、弟も、大きくなり、姉は、近くの村に嫁にゆきました。そして、娘の家の前には、毎年、夏になると脊の高い、ひまわりの花がみごとに咲きました。西の国から、はじめてきたこの花は、そのころこのあたりでは珍しいものでした。ひまわりの花が、日に向かって、頭をうつすのを見ると、二番めの娘が故郷を恋しがっているのだと、一家のものは悲しく思いました。