轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
「にんげんせんげん」のうちそと
「人間宣言」のうちそと
前田 多門
「文藝春秋」文藝春秋新社、1962(昭和37)年3月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,304 字 · 14 页
これが大体、幣原さんから頂いたメモと詔書草案との関係であるが、さきに述べた通り、この際、さらに進んで今後国民が向うべき方途として詔書が示すところは第六節目であって、これはメモとは全然関係なく起草せられたものということが出来る。
この第六節で重点を置いている箇所は、
「公民生活ニ於テ団結シ、相倚リ相扶ケ、寛容相許スノ気風ヲ作興シ」云々であるが、要は各人がお互いに平等の位置にありつつ、築き上げていく公共生活であった。
これに関連して、一つ私の経験話をしてみたい。私が文部大臣に任命されたのは八月十八日であったが、九月ごろにGHQ(マッカーサー司令部)から呼び出しがあって、教育方針について主任者に話をしてもらいたいという要求があった。ところが、その当時はまだ司令部のほうも陣容が十分整っておらないで、教育の事柄は、マッカーサー元帥の高級副官のフェラース代将が、高級副官のかたわら責任を持っていたらしい。
この人は、軍人だけれども非常にものやわらかな紳士的な態度の人で、開口一番、私に問うには、あなたはいま文部大臣として、今後どういう方針でやっていこうとしておられるか、それを聞きたいという質問であった。