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こんにちのじもく

今日の耳目

宮本 百合子

「現地報告」1941(昭和16)年2月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 5,228 字 · 11 页

青空文庫

昭和七年に比べると、志望者は七万余人、入学者は二万人近く増して来ていたのであった。

女戸主

選挙法の改正のことは、急に実現されないことになった模様である。

戸主という者が資格として語られはじめたとき、私たちの女の心に閃いたのは、女の戸主はどうなるのだろう、という事実であった。あちこちの新聞雑誌でそのことにふれられていたけれど、その声がどのような形で上達したのかはわからない。

日本じゅうに婦人で戸主であるひとの数はどの位だろう。

二十五歳という年を中心にして有職者を見くらべると男二百四十万人ばかりに対して女は百五十万人ばかりであるらしいけれども、朝日年鑑は昭和十四年版も十五年版も、同じ統計を転載しているから、実際の数の上では特にこの一二年間ずっと婦人の有職者が増して来ていることが察しられる。それらの女のひとの中にどの位の割合で戸主がいるだろう。

戸主ということになると四百万票減るのだそうである。

日本の社会の習俗のなかで、女の戸主というものは実に複雑な立場を経験していると思う。友達のなかに三人ほど戸主である女性があって、そのひとたちの生活もいりくんだものとなっている。