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はいくはかくかいしかくあじわう
俳句はかく解しかく味う
高浜 虚子
「俳句は斯く解し斯く味ふ」新潮社、1918(大正7)年4月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 73,016 字 · 144 页
几董は召波と太祇との中間にいるものといってもよかろう。かくいうと蕪村と太祇とは非常に異っていて、あるいは同一標準では論ずる事が出来ぬと思う人があるかもしれぬが、しかしこれも度合論だ。蕪村と太祇とその間に全く別個の趣味があるには相違ないが、しかも共に天明の俳人たる事においては一致している。他の関係は一切取りのけて蕪村、太祇等の仲間だけで比較すればこそ非常に違ったもののように思われるが、これを元禄の諸俳家と比較する時は、萩や女郎花の秋草に対して牡丹や百合の夏草を見るようなものである。元禄時代の諸俳家の句はめいめい比較すればまたそれぞれ違っている。萩と女郎花のように違っている。しかしとにかくに秋の草には相違ない。それと同じく天明時代の諸俳家の句を、それぞれ比較して見ると牡丹と百合のように違っている。しかしとにかく夏咲く花という点においては争われぬ相似の趣味を持っている。蕪村と太祇との比較も丁度こんなものである。もし蕪村と召波とが牡丹と芍薬との比較とすると、太祇は先ず百合位のものであろう。しかしこれを、も一歩進めていうと、元禄の俳人も天明の俳人も秋草夏草の相違はあるにしてもやはり草花たる点においては一致している。