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はたらくふじんのあたらしいとし
働く婦人の新しい年
宮本 百合子
「婦人画報」1940(昭和15)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,775 字 · 17 页
来年の春からは女学校を出る人々が労働のための新しい力の源泉として調査され、職場を与えられて行くことになったわけである。
これまで、生活上の必要から就職した若い娘さんたちはどっさりあった。また、ただ家にのんべんだらりとしているのは苦痛で、少しでも自分の社会生活が欲しくて、職業についた人というのも少くはなくなって来ていた。これらの場合はどちらにしろ、職業につく自分としての動機は明瞭に自覚されていたと思う。特に、経済上の必要は直接なくても、一人の若い女として社会における自分の生活というものを経験したくて職業についた人たちは、その家庭に物質上のゆとりがあるだけ、ある場合には昔のものの考えかたの伝統に自分の希望というものを対立させて、その主張を経て、職業をもって来ているようなこともあったにちがいない。
来年の春から行われる勤労への招集は、経済上の必要に立つ人にとって不安なく就職口をもたらすばかりでなく、さらに、社会的生活の経験として職業につく決心をしている人たちにその実行をたやすくさせるのみならず、これまでなら、上の学校へゆくほどの好学心もなく、さりとて自発的に職業の場面へ身をさらしてゆくほど積極な生活力ももたず、家にいて漫然と家事の手つだいをしているような娘さんをも、おそらくは大量に職業の場面にまねきよせるだろ