轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

きょうやくかいてんだん

共軛回転弾

海野 十三

――金博士シリーズ・11――

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 10,359 字 · 21 页

青空文庫

「旦那。おどろくのは後にして、一番から順番に召上ってごらんになすったら。おいしくなかったら、燻製屋の看板は叩き割られても文句を申しませんわよ」

と、ルス嬢も口を出す。

「いや、わしは……おれは、一番と二番とで沢山だ。ううい、いい酒だ」

チーア卿は酒に酔ったふりをして、その場のおどろきを胡魔化す。

「勘定をしてくれ。いくらだい」

チーア卿は、几帳面に精算をし、小銭の釣銭までちゃんと取って、街を向うへふらふらと歩いていった。

「うまく行ったわね。これであの人は、うちの名代燻製料理を吹聴してくれるわね」

と、ルス嬢は涼しい顔。

「とんでもない。彼奴は油断のならない喰わせ者だよ」

「へえ、喰わせ者」

「そうよ。器用な早業で、カンガルーの股燻製を一挺、上衣の下へ隠しやがった。あいつは掏摸か、さもなければ手品師だ」

「まあ、そんな早業をやったのかね、あの半病人のふらふら先生が……」

「まあいい。それよりは商売だ。金博士の耳に一刻も早く届くように、世界一の燻製料理の宣伝にかかることだ。さあいらっしゃい。世界一屋の燻製料理。種類の多いこと世界一。味のよいこと世界一。しかも値段のやすいこと世界一。