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ともだちどうし

友だちどうし

小川 未明

「児童文学」1937(昭和12)年1月

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 2,008 字 · 4 页

青空文庫

と、心に思ったからです。断るのも、なんだか意地悪に感ぜられるし、また、これまで話したこともない、少年が、おはじきを持たずに、仲間へ入れてくれというのも、ずるいような、まちがっているような、気がしたからです。しかし、おはじきの上手な年ちゃんは、自信を持っていました。

「いいから、貸しておやりよ。正ちゃんが二個、僕が二個、貸してやろうよ。」と、年ちゃんが、いいました。

「貸してくれる? ありがとう。」と、弱々しい、青い顔の少年は、急に目を輝かして、お礼をいいました。

「だが、君が、負ければ、もう貸してやらないから。」と、年ちゃんが、念を押しました。

「いいよ、僕が、負ければ、もう貸してくれといわない。そして、今度きたときに借りたのは返すからね。」と、少年は、答えたのです。

「いいから、しようよ!」と、正ちゃんは、元気でありました。

三人は、輪になって、おはじきをはじめました。しかし、その少年は、恐ろしく感じたほど、おはじきがうまかったのです。年ちゃんと正ちゃんが、いくら戦ってもさんざんに負かされてしまいました。最後に年ちゃんの大事にしておいた、青いおはじきも、また、正ちゃんの持っていた銀杏の実も、すっかり少年に取られてしまって、少年は、ただ借りた四個だけをアスファルトの上へ残して、あとのさらった分をポケットに入れると