轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ふるむじな
古狢
泉 鏡花
在线阅读泉 鏡花《古狢(ふるむじな)》,假名注音日语阅读。JLPT N2,点词查义。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 19,891 字 · 40 页
落雁の芸妓を呼びに廓へ行く。是非送れ、お藻代さん。……一見は利かずとも、電話で言込めば、と云っても、威勢よく酒の機嫌で承知をしない。そうして、袖たけの松の樹のように動かない。そんな事で、誘われるような婦ではなかったのに、どういう縁か、それでは、おかみさんに聞いて許しを得て。……で、おも屋に引返したあとを、お町がいう処の、墓所の白張のような提灯を枝にかけて、しばらく待った。その薄い灯で、今度は、蕈が化けた状で、帽子を仰向けに踞んでいて待つ。
やがて、出て来た時、お藻代は薄化粧をして、長襦袢を着換えていた。
その長襦袢で……明保野で寝たのであるが、朱鷺色の薄いのに雪輪を白く抜いた友染である。径に、ちらちらと、この友染が、小提灯で、川風が水に添い、野茨、卯の花。且つちり乱るる、山裾の草にほのめいた時は、向瀬の流れも、低い磧の撫子を越して、駒下駄に寄ったろう。……
風が、どっと吹いて、蓮根市の土間は廂下りに五月闇のように暗くなった。一雨来よう。組合わせた五百羅漢の腕が動いて、二人を抱込みそうである。
どうも話が及腰になる。二人でその形に、並んで立ってもらいたい。