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「こりゅうきゅう」
古琉球
伊波 普猷
伊波普猷『古琉球』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「古琉球」自序、「古琉球」改版に際して、琉球史の趨勢、浦添考、沖縄人の最大欠点、進化論より見たる沖縄の廃藩置県、土塊石片録。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 29,421 字 · 61 页
とにかく他種のものと合するということが、勢力の微弱なる細胞に取って、その勢力を恢復せしむる原因となるのである。(松本〔文三郎〕博士著『宗教と哲学』。)此に由って之を観れば、明治十二年の廃藩置県は、微弱となっていた沖縄人を改造するの好時期であったのである。思想上に於てもまた同じ現象が見られる。数百年来朱子学に中毒していた沖縄人は、急に多くの思想に接した。即ち活きた仏教に接し、陽明学に接し、基督教に接し、自然主義に接し、その他幾多の新思想に接した。これはまた賀すべき現象ではあるまいか。かく多くの思想に接して、今後の沖縄が今までに見ることの出来なかった個人を産出すべきは、わかりきったことである。今日となって考えて見ると、旧琉球王国は確に、営養不良であった。して見ると、半死の琉球王国が破壊されて、琉球民族が蘇生したのは、寧ろ喜ぶべきことである。我々はこの点に於て廃藩置県を歓迎し、明治政府を謳歌する。とにかく廃藩置県は琉球社会発達史上の一大時期である。自分は今この時期以前の沖縄の社会を生物学上の事実と比較して説明してみよう。海岸へ行って、岩、石、棒、杭などの表面を見ると、フジツボという貝のようなものが一面に附着している、この動物は解剖上発生上からいえば、確かに蝦や蟹と同じく甲殻類に属するが、蝦や蟹が活溌に運動して