轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
あいえんきえん
合縁奇縁
佐々木 邦
「キング」大日本雄辯會講談社、1950(昭和25)年2月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 11,349 字 · 23 页
意気軒昂の水鳥会
一子出家の功徳によって九族天に生ずというんだから素晴らしい。僕は甘んじて犠牲になる」
「その犠牲には景品がついているんじゃないかい?」
「えゝ?」
「九族よりも錦子さんだろう?」
「それを言うなよ。ヘッヘヽヽ」
「お芽出度う」
と僕は背中を叩いてやった。首がガクリというくらい、正覚坊は気が弛んでいた。
西行法師のように浮世の無常を感じて出家するものもあれば、正覚坊のように綺麗なお嫁さんに釣られて、商業学校から坊主に転向するものもある。こういうのは悟りを開いても知れたものだろうと肚の中で馬鹿にしていたが、僕は間もなく正覚君の境遇が羨ましくなった。当てにしていた大檀那松本さんが死んでしまったのである。一番で卒業したけれど、実は御主人に学資を出して戴く約束でしたと言って行けない。随明寺の方を断るのではなかったのにと後悔した。
「困ったな、これは。養子に行くにしても、今更好い口がない」
意気軒昂の水鳥会
僕は茫然自失という形だったけれど、御方便なもので、奮起一番、方針を立て直した。こうなれば、自力でやる。天意がそこにあると思った。中学校の校長先生のところへ相談に行ったら、県庁へ紹介してくれた。