轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

よしだしょういん

吉田松陰

徳富 蘇峰

「国民之友」1892(明治25)年5月~9月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 135,622 字 · 269 页

青空文庫

ただ今までは山丹人毎年一次ずつ小船にて二、三艘ずつ唐太島の南縁に副う所に在る島の西端「ソウヤ」という所へ渡来して土人と交易をするなり。その品物の内十徳(俗に蝦夷錦という、満州の官服なり)、青玉(俗に虫の巣という、満州の産)その外あり。日本より遣す物は鍋および鉄類、海山獣の皮類なり。日本にてはこの土地を詳かにせず、西北の地端は山丹に続きたりともいい、大河ありて切れあるともいう。「カムサスカ」とこの土地とに大都会出来すれば、その勢に乗じ「カムサスカ」より南洋の諸島も開け、「アメリカ」所属の島々までも自ら属し従い、勢い具足の日本島となるべきなり。

日本の国号を「カムサスカ」の土地に移し、今の日本を古日本と改号し、「カムサスカ」に仮館をすえ、貴賤の内より大器英才ありて徳と能と兼備の人を撰挙し、郡県に任じ開業に丹精をなさしむるにおいては、年を経て追々繁栄を添え、終に世界第一の大良国となるべき事。

ただ今の時勢人情にては、遠国へ渡海して数多の国々を検査し、内善悪を撰び開業に掛ることは、日本国の人情においていまだ萌さず。その智を誘い出す発端なければ、いつまでもその期あるべからず。