轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ちていせんしゃのかいじん

地底戦車の怪人

海野 十三

「ラヂオ子供の時間」(「地底戦車兵の冒険」のタイトルで。)1940(昭和15)年2月~

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 55,000 字 · 111 页

青空文庫

「よし。では、出動! 針路、真南! 傾斜をなおしつつ、前進」

地中前進

ピート一等兵が、エンジンをかけた。車内は、たちまち、轟々たる音響にとざされた。レバーをたおすと、地底戦車は、ごとんごとんと、前進をはじめたのであった。

パイ軍曹は、配電盤を睨んだり、戦車のゆく方を考えたり、なかなかいそがしかった。

「おい、ピート。エンジンの調子は、わるくないようだな」

軍曹は、送話器をひきよせて、いった。ピート一等兵の耳にくくりつけた高音受話器が、軍曹のこえのとおりに鳴った。

「エンジンの調子は、異状ありません」

ピート一等兵は、なかなか操縦上手だった。戦車は、はじめ、ひどく傾いていたが、まもなく、ちゃんと水平になおって、気もちがよくなった。

ぎーン、ぴし、ぴし、ぴしッ。

地底戦車の前にとりつけてある硬い廻転螺旋刃が、きりきりとまわり、土か氷か岩石かはしらぬが、どんどんくだいて、戦車を前進させているようであった。

距離積算計というメーターが、だんだんと大きな数字を、あらわしていった。たしかに前進しているのであった。

こうやって、気もちよく前進していくと、戦車は地上を走っているように思われるのであった。