轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
『ちきゅうとうなん』のさくしゃのことば
『地球盗難』の作者の言葉
海野 十三
「地球盗難」1937(昭和12)年4月5日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 5,196 字 · 11 页
『放送された遺言』は、僕の書いた科学小説の第二作であって、昭和二年「無線電話」という雑誌に自ら主唱し、友人槙尾赤霧と早苗千秋とに協力を求めて、三人して「科学大衆文芸」というものを興したが、そのときに書いたものである。そのときは『遺言状放送』という題名であった。僕は翌昭和三年に、処女作の探偵小説『電気風呂の怪死事件』を書いたが、その作以前に、実は科学小説三篇を書き下ろしていたのである。本篇はその一つである。
右に続いて第三作『三角形の秘密』を書いた。これも勿論、同誌の科学大衆文芸欄に出たものである。三作中、これが一番マシであるように思う。この頃僕は、当時売出した江戸川乱歩氏の探偵小説を非常に愛読していた。作風のいくぶん似かよえるは、全く此の小説の影響である。
さて右の科学大衆文芸はどういう反響があったかというと、「そんな下らない小説にページを削くのだったら、もう雑誌の購読は止めちまうぞ」とか、「あんな小説欄は廃止して、その代りに受信機の作り方の記事を増して呉れ」などという投書ばかりであって、僕はまだ大いに頑張り、科学文芸をものにしたかったのであるが、他の二人の同人たちがいずれも云いあわせたように後の小説を書いてくれずになって、已むなく涙を嚥んで三ヶ月で科学大衆文芸運動の旗を捲くことにした。