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こうふ

坑夫

夏目 漱石

深更半夜一个人走在松树林里,又累又困还没钱,突然茶店老板回头冲你一笑……这到底是要去哪?前方有啥在等着?

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 141,690 字 · 283 页

青空文庫

それから長蔵さんに尾いて、例の飽き飽きした松原へ出て、一本筋を足の甲まで埃を上げて、やって来ると、さっきの長たらしいのに引き易えて今度は存外早く片づいちまった。いつの間にやら松がなくなったら、板橋街道のような希知な宿の入口に出て来た。やッぱり板橋街道のように我多馬車が通る。一足先へ出た長蔵さんが、振り返って、

「御前さん馬車へ乗るかい」

と聞くから、

「乗っても好いです」

と答えた。そうしたら今度は

「乗らなくってもいいかい」

と反対の事を尋ねた。自分は

「乗らなくってもいいです」

と答えた。長蔵さんは三度目に

「どうするね」

と云ったから、

「どうでもいいです」

と答えた。その内に馬車は遠くへ行ってしまった。

「じゃ、歩く事にしよう」

と長蔵さんは歩き出した。自分も歩き出した。向うを見ると、今通った馬車の埃が日光にまぶれて、往来が濁ったように黄色く見える。そのうちに人通りがだんだん多くなる。町並がしだいに立派になる。しまいには牛込の神楽坂くらいな繁昌する所へ出た。ここいらの店付や人の様子や、衣服は全く東京と同じ事であった。長蔵さんのようなのはほとんど見当らない。自分は長蔵さんに、