轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

つぼいさかえさくひんしゅう『こよみ』かいせつ

壺井栄作品集『暦』解説

宮本 百合子

壺井栄著「暦」解説、光文社日本文学選、1949(昭和24)年10月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 2,749 字 · 6 页

青空文庫

「女がこんな風なのは一体どこが悪く、何がそうさせるのだろうか」(「暦」第一一章)壺井栄さんの全作品を貫いて、この疑問がつよく、くりかえして提出されているのである。女がこんな風なのは、という言葉とその意味とは、社会がこんな風なのは、の同義語としてあらわされてもいる。(「赤いステッキ」及びここに入っていない「廊下」など)

一九四五年八月からあと、日本の社会生活には女がこんな風なのは、つまり社会がこんな風なのは一体どこがわるくて、何がそうさせるのだろう、という作者と読者に共通な課題を解決して行こうとして、働く人民の政党・労働組合・文化団体などができた。壺井栄さんのこの時代の作品の多くは、人民が自分たちの生存を発揮してゆくために必要ないろいろの組織をもてなかった時代のものであった。きょう、人民は組織をもつようになった。しかし、それを持たすまいとして日夜活動をつづけている権力がある。その権力は金の魔力で組織をこわしさえもする。それとたたかい、不幸から自分たちの運命を救い出してゆくのが、わたしたちの生活の切実な実体だとすれば、壺井栄さんのこの作品集にたたえられている働いて生きるものの実際から苅りとられて来ている智慧、ものわかりよさ、決断、きたないことをきらう精神は、人民生活のもつよりよい素質のいくつかとしてはっきり