轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
中里介山『大菩薩峠7』。同一底本的分册已合并为一书。收入:大菩薩峠、大菩薩峠。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 242,044 字 · 477 页
仏頂寺弥助は鍵屋の辻の荒木又右衛門といったような形で縁台に腰をかけ、諏訪湖の煮肴を前に置いて、茶の代りに一酌を試みている。
この辺の連中、腕はたしかに出来るには出来るが、ややもすれば無頼漢になってしまう。これより先、江戸三剣士(千葉、桃井、斎藤)の一人斎藤篤信斎弥九郎が、その門弟のうちから十余人の腕利を選抜して「勇士組」と名づけ、これを長州へ送ってやったことがある。仏頂寺以下もそのうちの一人で、最初のうちはよかったが、後にたちが悪くなって、京阪の間で悪事を働いたものだから、師の篤信斎の怒りを買い、実はもう、とうの昔に殺されていなければならないはずの男でありました。それがまだこの辺を宙にさまようて出没しているのは奇怪千万のことで、多分、再び、京阪の間へ舞いのぼり、勤王や、新撰組の中へ潜って何か仕事をしようとするつもりと見える。しかしながら、長州あたりでも、新撰組でも、もうこれらの連中は亡者扱いにしているから、真実に相手にする者はなかろうと思われる。といって、腕にかけては、その当時といえども、この辺の連中がそうザラにあるべきわけのものでもありません。