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だいきょしほうでん

太虚司法伝

田中 貢太郎

在线阅读田中 貢太郎《太虚司法伝(だいきょしほうでん)》,假名注音日语阅读。JLPT N2,点词查义。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,847 字 · 16 页

青空文庫

そして、眼を開けて四辺を見ようとした。小沙のような物が入っていて開けるのが痛かった。それでも強いて耐えて開けたところで、数個の恐ろしい者に取り囲まれていた。額の左右に角のある赤い髪の者、青い髪をして翼の生えた者、鳥の喙のような口をして※牙の生えた者、牛のような顔をした者、それらは皆藍の体をして、口から火のような焔を吐いていた。

「とうとう讐をつかまえた」

「そうだ、めでたいことじゃ」

「早速大王の前へ連れて往こう」

大異の頸には鉄組が繋り、腰には皮※が※いた。大異はもうどうすることもできなかった。

「こっちへこい」

「歩け」

大異の体へひどい力が加わった。大異は痛いのでしかたなしに歩いて往った。

すぐ一つの庁堂があって、その正面には大王であろう、奇怪な姿の者が坐っていた。怪しい者たちはその前へ大異を連れて往った。

「吾が徒を凌辱する狂士を連れてまいりました」

大王は頷いて大異を睨みつけた。

「その方は五体を具えて、知識がありながら、どうして鬼神の徳の盛んなことを知らないのじゃ、孔子は大聖人であるけれども、なお敬して之を遠ざくと言ったではないか、大易には鬼を一車に載すということを言い、小雅には鬼となし※となすという文句がある、また左伝には晋景の夢や伯有のことを書いてある、これは皆物があるからじゃ、その方は何者なれば、独り