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たいようけいとうのめつぼう

太陽系統の滅亡

木村 小舟

「冒険世界」1907(明治40)5月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,244 字 · 15 页

青空文庫

のである、彼らの楕円塊がその熱度を空間に放出して、外殻が出来たものこそ、我地球のごとき有様を呈する、しかるに中央の本体たる大瓦斯塊はどうであるか、勿論これとても早晩その運命を地球と同じくするのである。

すなわち今でこそなお烈々たる勢いを放ちて、盛に燃焼しているが、早晩全く火気を失う時には、吾々の世界の滅亡する時だ、否早晩ではない、吾らは目前にこれを控えているではないか、新世界建設同盟会たるや、全くこの急を免れんとするために起ったのである」

かく叫びながら彼はその座に復したが、代って起った一人は、さらに世界滅亡時の悲観を詳説して曰く、

「諸君恐怖時代は目前に来たのである、我系統の主公たる、かの天の太陽は、近き将来に於て滅尽しようとするのである、否我地球は、さらにそれよりも近く、全く破滅に帰するのである!

かの天に夜毎清麗なる光を恣にする月は、由来我地球の分身にして、しかも地球よりも早く死滅したる一世界である、汝に出ずるものは汝に帰るとかや、かの月は、やがて我地球と衝突して、二体同一となるのであるが、その時は我世界の破壊時にして、何物の生者をも存在せしめない。