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じょせいしゅうひょう

女性週評

宮本 百合子

「東京朝日新聞」1940(昭和15)年6月20、29日号、7月6、13、20日号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,173 字 · 7 页

青空文庫

北千住の電車衝突では主に女子供が負傷した。この事故は今日私たちの住む世相人心の或る面を露骨に示した点で特別な意味がある。日本人が誇りとして世界に知られているのは子供を大切にすること、弱い者を助ける芳しい人情ではなかったか。

興亜の精神は我がちの我身専一を男に教えることではなかった筈である。

この頃の交通機関の恐ろしい混雑は、乗り降りの秩序を市民に教えるより先に、腕力、脚力、なにおッの気合を助成した。大いに猛省がいる。女は、自分の息子や良人や兄弟たちに、一台のりおくれても、正しい列で秩序を保つようにすすめなければならない。

女の静かな勇気が、よりよい日本をつくってゆくためにこういう面でも切実に必要とされて来ている。

米飯ぬきデー

節米、米飯ぬきデーがはじめられる。主婦たちの機智と愛とは一層台所での活躍を求められる。

人間はあらゆる生きものの中で一番何でも食べる能力をもっている。決して悲観に及ばない。けれども、科学的な知識は益々大切である。難関をのりこす精神力も、肉体が土台である。

女靴一足二十円

二十円と価のきまった女靴は、靴屋に云わせれば冬物なんかお穿けになるようなものは出来ますまい、という話である。