轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
つまのざ
妻の座
壺井 栄
「新日本文学」1947(昭和22)年8月、1949(昭和24)年2月~4月、7月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 82,695 字 · 165 页
結婚式の日、母子の盃も交したんだもの。」
「よしなさいったら。まだ子供のところへかえるなんて。野村さんのところへゆくというならわかるけどもさ、あんたが野村さんに惚れてさ、どうでもこうでも誰が何といおうともというならいらっしゃい。いって自分で道をひらいてらっしゃい。あんたにはそのぐらいなことはあっていいんだわ。理屈はどうでも男と女の間にはこんなこともあるんだと納得できるならよ。ただし、私は反対なのよ。そのことはっきり野村さんにもいってちょうだい。その反対を押しきって出てきたとね。男に惚れた女は、そんなこと相談なしでやるんだから。そうなら私はひきとめたりしないわ。子供のためなんて、うそっぱちはやめとくれ。」
ミネは激しい声でいった。惚れるなどという言葉が、反吐のでるほど閑子の自尊心をゆさぶることをしってわざとつかったのだ。閑子は内心を見つめるように目を伏せ、くちびるをかんでいたが、思いきったように、すっと立ち上ると、
「姉さんは、馬鹿になれっていったじゃないの。負けて勝てっていったじゃないの。私馬鹿になりにゆくわ。それに、私の悪かったこともずい分あるんだもの。