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ふじんデーとひなまつり
婦人デーとひな祭
宮本 百合子
「宮本百合子」岩崎書店、1951(昭和26)年5月発行
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 2,059 字 · 4 页
なぜ、声をおこした、という云いかたをするのが正しいかと云えば、それは、日本の働く婦人大衆の間から自然にうまれた声ではなくて、日本の労働者階級のすべての問題、人民の真の民主化にかかわりをもつあらゆる問題を、なるたけ国際的に前進している行進の例からひきはなして、日本として、独自に、支配し、おくれている状態をかえって権力のために有利な条件として行こうとする政策から出発したことであったからである。
日本の婦人デーを三月八日から四月十日にきめようとして新聞の世論調査を動員し、旧式な反民主的な婦人運動者たちまでを動員した政府は、世界平和大会やアジア婦人大会への代表の旅券は与えないで、おかいどりを着た田中絹代のために許可を与えたり、陸上競技の宮下美代子の国際オリンピック出場までと、人民の国際的協力の焦点をそらしている。
アジアの平和は、とりもなおさず、世界平和の問題であることは、中華人民共和国の宣言で云われているとおりである。そのアジアにおける日本人民の立場は、重大な人類的責任にたたされている。日本の婦人は、祖国と自分たちの日々をこれ以上の破滅から救うために、平和を守ろうと努力しているアジア、ヨーロッパ、アメリカのすべての婦人たちと団結し、具体的に働きだしてゆかなければならない。