轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
あんごしたん
安吾史譚
05 勝夢酔
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 13,002 字 · 27 页
その後も時々寺の鐘を合図に、集合しては押し寄せてくる。供の者はふるえ上って江戸へ帰ると言いだした。
夢酔はそれを叱りとばして、一同が押寄せるたびに紋服をきて百姓どもの列の中を一廻りしてくる。一しょに連れてきた侍の横田というのに命じて毎日の午前中は四書の講義をさせる。午後は伊丹の小山湯というのに入浴に行く。
大阪の町奉行の用人を知っていたから、それを訪ねて帰ると、大阪の奉行所から追っかけ使者がきて酒肴を届けて行った。その肴を村の者に配給してやったから、奉行所の肴だというので、いただいて食ったという。
もう大丈夫とにらんで、能勢の妙見さまへ参詣するから、村の者数名にお供を命じると云って、鐘をついて竹槍さげて押寄せた大将分らしい奴だけ選んでお供を命じた。
当日に至って一同が集ったから、夢酔は紋服で現れ、代官に命じて、
「一同の雨具を用意いたせ」
「いえ、この節は日和がよろしゅうございますから、五六日は雨は降りませぬ」
「オレが妙見さまに祈ると必ず雨が降ることになってるから、是非とも用意しなさい」
シブシブ雨具をもってきた。池田で休んだときに、
「コレコレ。カゴにかける雨具がないから取ってきなさい」